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■今回の直木賞作である。 歴史小説好きなので、特に信長~秀吉~家康の時代の登場人物は本人達はもちろんのこと他の人物もかなり読んだ。 しかし本作の時代は最も人気のない時代と言われ、自分も例に漏れずこの時代のものは読んだ記憶がない。 直木賞作でなければ手に取ることもなかったのだろうが勉強させてもらおうと読み始めた。550頁上下2段で、大河小説なら当たり前だが尊氏の幼少期から始まる。さっぱり “ページが進まね~” ので作者は初読でもあるので経歴を調べてみた。 すると既にミステリー、エンタメ小説では名を成しているではないか。なんと山本周五郎賞もすでに受賞ている。(直木賞に次ぐ権威で、同賞よりも大衆性が高く受賞作の面白さは保証済) 2013年 の『光秀の定理』からは歴史小説作家に転身した。 成る程歴史小説でも当然エンタメ性は発揮できるのでこれは先を急がないとと思った。案の定足利の棟梁になるあたりから俄然ターボがきき始め止まらなくなった。 弟の直義と足利家執事の高師直の視点で物語は進んでいく。尊氏の度の過ぎた人柄や優しさと何も考えていない言動で2人が右往左往する様が可笑しく、本人を良く知らない味方する者たちは「流石は大将の器よ」とか「心広きお優しさよ」とかなぜか好意的に評価される。特に勇猛果敢な武将に程その人柄が愛された。 尊氏をはじめ楠木正成、新田義貞、後醍醐天皇等さして大した知識のなかった人達がが鮮明に像を成して楽しく勉強させてもらった。 さて作者は何故歴史小説家に転身したのだろう。歴史小説は『光秀の定理』『室町無頼』『信長の原理』『涅槃』と続くがそのうち直木賞候補に2回なっている。本作で受賞したがマジに直木賞を獲りに行ったのではなかろうか。“直木賞作家” という称号は作家なら誰でも欲しいもんね。 『室町無頼』は応仁の乱前後の話らしく、この辺りも苦手なのでこの作家とは少々付き合うことになるだろう。 米澤穂信も好きな作家だが2回直木賞候補になっていたが初の歴史小説『黒牢城』で受賞した。歴史小説の方が圧倒的に受賞しやすいからだろう。受賞後2冊刊行されるが早々に自分のフィールドに戻った(笑)。 ■一度読み終わりましたが、カバーは外して保存し、自前のカバーをかけ、手垢や折り目等付かないよう注意をはらいました。栞の紐は使用していませんので、かなり…
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